JALの新たな最高級クレジットカード「JAL Luxury Card」の公式サイトで使われている画像について、AI生成による制作ではないかとの指摘がソーシャルメディア上で広がりを見せている。
2025年8月1日に日本航空がローンチしたJAL Luxury Cardは、ラグジュアリーカードブランドとのコラボレーションによって生まれた金属製クレジットカードである。年会費は242,000円と599,500円という2つのグレードが設定されており、まさに富裕層向けのプレミアム商品といえる。
ところが、このカードのマーケティング素材として使用されている画像が人工知能による画像生成技術で作られているのではないかとの疑念がネット上で浮上している。あるユーザーからは「これだけの年会費を取るカードなのに、サイトの画像が明らかにAI生成っぽいのはどうなのか」といった声が挙がっている。

ユーザーからは、画像内の人物の手の描写に関して「男性の右手周辺に謎の金属的なオブジェクトが写り込んでいる」との指摘も出ている。これは生成AI技術でよく見られる現象で、特に人間の手足の表現において不自然な要素が混入することがある。
年間費用が数十万円に及ぶ超高級クレジットカードにおいて、コストカットを目的としたとみられる生成AI画像の採用は、ブランド戦略上のリスクを内包している可能性がある。このクラスの顧客層は、サービスの隅々にまで行き届いた品質管理を求める傾向が強く、些細な違和感でもブランドイメージの毀損につながりかねない。
JAL Luxury Cardのマーケティング戦略において、ビジュアル・アイデンティティの品質管理が今後どのように見直されるかが業界の注目を集めている。
このような事例は、ラグジュアリーブランドが最新テクノロジーを導入する際の課題を浮き彫りにしており、技術活用とブランド価値維持のバランスについて企業が慎重な判断を迫られていることを示しているだろう。
Photo:https://www.jal.co.jp/jp/ja/jmb/jal-luxury-card/