薬王堂で始まる実店舗版PayPayポイントアップ店――現金やクレカでもPayPayポイントが貯まる新サービス

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東北を中心に約400店舗を展開するドラッグストア「薬王堂」で、PayPayポイントをためる新しい仕組みが動き始めた。レジでPayPayアプリのバーコードを見せさえすれば、支払い方法が現金でもクレジットカードでも他社コード決済でもポイントがたまる、「実店舗版PayPayポイントアップ店」が2025年6月下旬に正式スタートしたかたちだ。

バーコードを読み取ってもらうと、購入額おおむね100円ごとに一ポイントが加算される。還元率は一パーセント程度に設定されており、もし支払い自体をPayPayで行えば、本来の決済ポイントに加えて店舗特典が上乗せされる。いわゆる“二重取り”が可能になるわけだ。付与されたポイントは決済日の翌日以降、数週間ほどのあいだに順次反映される運用となっている。

使い方は拍子抜けするほど簡単だ。会計時にアプリを開き、ホーム画面のバーコードを差し出すだけでいい。決済を終えれば、家計簿アプリと連携している人なら残高管理もスムーズだろう。

今回の取り組みには店舗側のメリットも多い。PayPayが提供する基盤を使えば、曜日や時間帯、特定カテゴリーの商品など、細かな条件を自由に設定してポイントを付与できる。POSシステムを入れ替える必要もないため、導入コストを抑えたまま販促策を緻密に設計できる点が魅力だ。

店頭には「PayPayポイントアップ店」と記されたポスターやステッカーが掲げられており、アプリの「近くのおトク」機能を使えば対象店をすぐ見つけられるようになっている。

現金派もキャッシュレス派も、レジでバーコードを差し出すだけで同じ恩恵を受けられる――そんな買い物体験が広がれば、PayPay経済圏の回遊性はいっそう高まりそうだ。